Disk
SEX CITY ~セックスしたい~銀杏BOYZと壊れたバイブレーターズ<CD>
SKOOL-025¥1,995(税込)
2010年7月28日(水) 発売
01.ピンクローター
02.テレフォン倶楽部 Eccy remix
03.ピンクのピアノA
04.NORD.6
05.あたたかいギターは夜を冷やす
06.ROOM
07.午後五時の太鼓
08.夜の太鼓
09.夜光船 10.魔er 羅er
11.峯田のピンクローター in渋谷PARCO劇場
12.MOOR
13.密入国(ポルカ曲)
14.事故
15.洞窟
16.ピンクのピアノM -再会-
17.ピンクローター Eccy remix
18.SEX CITY
本作M.2、M.17は舞台未使用曲。Shing02や環ROYなどにトラックを提供している新進気鋭のトラックメーカーEccyによる大胆なアレンジに仕上がったリミックスを収録。
「卑猥」とは「悲哀」である。
2010年初頭、銀杏BOYZのボーカル峯田は、とある要請を受けた。
「舞台の音楽を担当してほしい」。
その舞台とは、メンバーが敬愛する演劇ユニット「ポツドール」主宰であり、今年1月に封切られた峯田主演映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の監督をつとめた盟友・三浦大輔による新作公演。
満場一致で引き受けた銀杏BOYZは、初の試みとなる劇伴の創作に全力で向かった。
制作にあたって、あるルールを課した。
「峯田が台本を読み全体を把握しつつ、そのイメージにとらわれずに普段の銀杏BOYZの活動ではできないことをやる」。
最初にあがってきたのが主題歌「ピンクローター」。これは、峯田が台本を読んで即座に書き上げたロック・バラードである。この曲をバンドでモノにするところから全ては始まった。
絶妙な言葉遊びにあらわれている卑猥な言葉は、悲哀を想起。抜群のメロディセンスに裏打ちされて、今までで最高の伸びやかなバンドサウンドが呼応。
さらにDr.kyOnによるピアノ演奏でなまなましい体温を得た楽曲は、舞台のイメージにぴったり寄り添ったのだった。
主題歌が録音されて以降、200曲を超える曲がメンバーによって作られ、容赦なく捨てられていった。舞台の空気や効果を第一とする以上、かえられない宿命だった。
1ヶ月間毎日稽古場に赴き、芝居の空気をつかんではメンバーに伝達し全体像を把握していく峯田の行動は、演劇の音楽担当としては異例の行動だった。
メンバーはその芝居をよくするためだけに、そして主題歌から枝分かれしていくように、必死に曲作りを行っていった。パーカッション楽曲、アコースティックギター独奏、シンセ曲、グラインドハードコア組曲、劇場での弾き語り。そして友人たちに助けられて生まれたピアノ曲、オーケストラ室内楽、ポルカ、リミックス。
いまここにあるのは、舞台「裏切りの街」のために書かれたロック組曲である。
どれもが舞台上のさまざまなシーンを彩った。
上演を観た人は、聴きながら思い出してくれれば。
観ていない人は、自由に思い描いてくれれば。
この楽曲たちは、あなたの部屋を、もしくはあなたが想うあのひとの部屋を、包んでくれるはず。そう願いたいです。
(チン中村)
舞台「裏切りの街」作・演出 三浦大輔
裏切りの街 オフィシャルサイト
http://www.parco-play.com/web/play/uragiri/